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「面」というのは、目のあたりに穴があけてある。そうとは思えなくても、必ず向こうが見える仕掛けになっている。自分のことは隠すが相手は見る、というものらしい。
ある時期、仮面やら人形ばかりを描いていたことがあった。今眺めると、どこかに屈折したところがある。心理分析などと、いろいろ言われそうだから、先回りしてお答えしましょう。「はい、その通りですよ」と。
そういえば、描くことがなくなってから自分の顔が少しずつ変化してきたような‥‥。なんとなく、この皮膚が厚くなっていくというか。
もし、今度仮面を描くことがあれば、そこには、きっと計算や下心が潜んでいると思う。
嬉しくないような、それでいて、まんざらでもないような不思議な気分。
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