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ジャズ・バラードの名作『イン・ア・センチメンタル・ムード』をD・エリントンとJ・コルトレーンの共演盤で聴く。
どこかで、わずかに情感をセーブしたように聴こえるコルトレーンのテナーが美しい。それを導き、見守るエリントンの指先はやわらかく、ときにつよく鍵盤を押す。親子ほども歳の離れた魂ふたつが融け合う。
ふと気がつくと、ぼんやりと亡き人のことを想っていた。「哀しみ」とはすこし違うのだろう。たとえば、雪崩をスローモーションの映像で眺めるような感じとでもいうのか。
追悼の絵があればいいけれど、それもない。だから音を流してごまかしてみる。
わたしは父とは衝突ばかりだった。
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